松嶋×町山 未公開映画祭 クリップ
アメリカの映倫に当たる機関MPAA(Motion Picture Association of America)の実態に迫ったドキュメンタリー。
それにしても、MPAAのレイティングを決めるメンバーが公表されておらず、他の映画と比べてレイティングに異を唱えるのも受け付けない、というのはいかにも不透明。レイティングされていない映画は、映画館で事実上上映できないので、MPAAは大きな権力を持つことになる。また、大手興行側の影響が強いのでインディペンデント系の映画(このThis film…自体がそうだが)には不利になる。

あなたが観たいと思う過激なホラー映画を邪魔をするMPAAとは、アメリカ映画業協会(Motion Picture Association of America )という、ハリウッドの大手映画スタジオ6社(ワーナー・ブラザース、パラマウント、ユニバーサル、20世紀FOX、ディズニー、ソニー)が中心となり組織してる業界団体だ。
アメリカ映画の海外振興や、業界内の紛争解決、また最近は海賊版の撲滅で大きな成果をあげるなどMPAAの仕事は多岐に渡るが、最もよく知られるのが日本の映倫にあたる映画審査機関としての顔である。
一見しっかりした業界団体だけに審査は信頼できそうだが、実は常に多くの疑問が浴びせられ、首をかしげたくなるような問題が起きている。なぜ、あなたの想像のホラー映画はダメなのか?、その真意を問いただしてみよう。

まず、MPAAの映画審査は内容により等級のレート別に分類することから“レイティング”と呼ばれている。このやり方は1966年に、時のジョンソン大統領の補佐官だったジャック・ヴァレンティがMPAAの会長に就任し、考案したシステムだ。
それ以前は1930年から定められた「ヘイズ・コード」と呼ばれる倫理規定(MPAAの前 身MPPDA=アメリカ映画製作配給業者協会の初代会長ウィル・H・ヘイズに由来)が目安となる自主規制の枠組みとして存在していた。しかし、時代の変化でヘイズ・コードの価値観が廃れ、弊害が多くなったことから、それに代わる合理的な仕組みとして、1968年に4つのカテゴリーからレイティングがスタートした。

1.内容が公けに支障なく、誰が観てもかまわない一般向けの“G“。
2.過激要素を少し含み、子供の視聴には保護者の配慮が必要だという“M”。
3.16歳未満は要保護者同伴の“R”。
4.17歳未満視聴禁止の言うなれば成人指定の“X”。

この基礎の4パターンは後に、“M”が“PG”となり年齢制限が1歳上がって17歳未満要保護者同伴に変わったほか、“X”も“NC-17”に改名され、1984年7月に5つめのレート“PG-13”が追加された。
PG-13は13歳未満の児童には適さない内容を含むという意味で、従来のPGを2分化したものだ。

良質ドキュメンタリー。製作者の意図も編集の問題意識もよく伝わってきて、観てると自然に義侠心が。惜しかったのは、MPAAは彼らなりの理屈と正義感があることだろうけれど、興行側(劇場)や配給がこの問題をどう捉えているかに踏み込んでいなかった点。むしろ問題は、妙なリスク回避の思想で際どい作品を放映しない流通側の方にあるのではないか。 ところで探偵は素顔を晒しちゃって大丈夫?
アメリカ国内で上映される映画に付く格付け(レイティング)。渡米当時は映画の宣伝の後に「レイテッドPG」などと付け加えられるので、「何だろう?」と思ったものだった。数が多く、さぞかし厳しい判断基準で然るべき人々がしかめつらして付けているのかと思いきや、審査を行っているアメリカ映画協会( Motion Picture Association of America、通称MPAA)の基準はあいまいで不公平、審査員の名前も非公開。大手映画会社との癒着が問題となっているというから「なーんだ」とがっかりする。
ハリウッドの大手映画会社のロビー活動団体である米国映画協会(MPAA)のWebサイトが9月18日に一時ダウンした。違法コピー対策強化に激怒した海賊版ユーザーの仕業という。