松嶋×町山 未公開映画祭 クリップ
マスコミが「日本の受験戦争は厳しすぎる」と騒いだせいか、「ゆとり教育」とやらで日本の子どもの学力はガクっと落ちてしまったが、アメリカの受験戦争の厳しさはハードさを増すばかり。
なにしろ名門スタンフォードの競争率は7%。受験者の全員がオールAなのにもかかわらずだ。
アメリカの受験はいってみれば内申書重視。
小学校からの成績全部をチェックされるうえに、スポーツや音楽、美術、ボランティアでの受賞歴も合格の基準になる。
だから成績オールAなだけじゃ足りないのだ。
そこで幼稚園、いや保育園から受験が始まる。
映画「Nursery University」によると、現在平均して、プリスクールの生徒数1人の空きを、15~20家族が争うような状態。また1年から18ヶ月前には入学申請をしないと、そのチャンスは少ないのです。
願書をもらうのでさえ一苦労。
くじ引きで当たらなければ願書すらもらえない学校は多く、それに当たるだけでも大きな勝利といった具合。
映画の中で、West Side’s Mandell School という2歳から幼稚園までの学校を、学校見学から合否判定まで密着しています。これがまた面白い。
その学校のディレクターは、異常に熱心な親が起こした過去体験を語っています。
一つは彼女がスポーツジムでシャワーを浴び、出て来たところで(裸)ある親からアプローチされたというもの。
もう一つは、どこぞの大使館の紋章が入った皮のアタッシュケースに入学願書を入れ、リムジン・ドライバーにより配達されたというもの。
親の必死さが伺えます!
このドキュメンタリー、NYCで幼いお子さんを持つ方にはお勧めです。
とくにマンハッタン在住の方。
人によってはもっとパニックを引き起こしかねませんが!
米ニューヨークのマンハッタンに若年夫婦が増え、2~3歳児が通うプレスクール
(保育園)の“お受験”戦争が激化している。
マンハッタンの人気プレスクールの学費は年間1万5000ドル(約174万円)を
超える水準だが、健康に配慮した食事や幼稚園の入学に向けた教育などが人気を集め
ているという。
ブルームバーグによると、マンハッタンのプレスクールの受験倍率は約15倍。
ちなみに世界屈指の名門大学であるハーバード大学によると同大学の受験倍率は
11倍だ。
ここへ来て、郊外に住む傾向の強かった若い夫婦がマンハッタンに住むようになり、
受験戦争が激化しているという。米人口調査によると、マンハッタン区における4歳
以下の人口は2000~04年の間に約26%も増加した。
マンハッタンのプレスクールが人気を集めている理由は健康に配慮したスナックや、
幼稚園の入学試験で実施されるようなパズルの練習時間があるからだという。
トップクラスのプレスクールの学費は年1万5000ドルを超えるが、入学支援業者
に1万ドルを払ってわが子を名門プレスクールに入れようとする親も多い。
報道によると、入学支援のマンハッタン・プライベート・スクール・アドバイザーズ
を創立したアマンダ・アーリー氏は、入学を「うまくやらないと後で子供を良い幼稚園
や私立学校に入れられない」とニューヨークの受験事情を説明する。
まさに子供の将来をかけて「親たちは必死」(同氏)なのだ。
しかし、需要に対して供給が少ない状況で、親たちの苦労は絶えない。小さな子供を
持つニューヨーク市の親たちは6日に発送された入学通知を受け取り歓喜の瞬間を
味わっている。
NYタイムズの記事では受験戦争の熾烈さの原因のひとつとして、マンハッタン地区の5歳以下の人口が2000年から2004年の間に26%増加したこと、また、もうひとつには双子、三つ子誕生の急激な増加を指摘している。
 ニューヨークに住む富裕層が、日進月歩する高額の不妊治療を受け、多胎妊娠し、子供を授かる。3つ子の誕生はこの9年間に5倍に増えている。ウオール街の好況とあいまって富裕層が増加し、マンハッタンに広いアパートを求め、有名私立校への入学を希望する。
 しかし、マンハッタンには、このような小さな子供のためには、私立、公立、合わせても必要数の2分の1しか教育施設がないのが現状だ。